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卒業研究の中間発表【健康科学研究室】

健康科学研究室の卒業研究中間発表を行いました。
本研究室は、血液内科医でもある佐藤亮教授のもと、ヒトの健康・病気や、身体に関わる様々なことを研究テーマとしています。細胞を扱うものから月経、ストレス、ジェンダーなど様々な角度からのアプローチをしています。

卒業研究のテーマについても、学生自身が興味のあるテーマについて3年生より検討してきたことを(演習Ⅰ)、研究テーマとしています(演習Ⅱ、卒業研究)。中間発表では、4年生に入り実際に取り組んだ前期での実験結果をまとめ、今後の研究計画について意見交換を行いました。その内容を一部ご紹介します。

「若年女性の月経痛および月経に関する研究」(仮)では、性差が報告されている代表的な実験モデルとして肝臓癌の細胞であるHepG2を使い、これに対する月経痛関連の痛み物質とされるプロスタグランジンE2やアラキドン酸の添加実験を行いました。さらに、月経痛に関するアンケート調査の実施(暫定)にも取り組んでいます。

「ビタミンCによる皮膚のターンオーバーへの影響についての検討」(仮)では、ニキビやシミの抑制、美白促進に関するターンオーバーに着目し、ラット表皮細胞であるFRSK細胞に対するビタミンCがターンオーバーを促進するのか、分化誘導に対してどのような効果があるのか等について検討をおこなっています。

これら細胞実験の一方で、アミラーゼの数値等を計測する「ストレス」に着目した研究も行っています。
「ダイエットによる食欲増進〜ダイエットとストレス値の関係性〜」(仮)では、体重にとらわれたダイエットではなく、見た目を重視したよりストレスフリーの方法とはどのようなものかについて、様々なケースを設定し検討するものです。特に食生活については、脂質やカロリー数、さらにチートデーを設けた場合の変化などのデータ測定を行っています。