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【理科教育研究室】中川教授が、日本化学会第42 回化学教育有功賞を受賞しました!

2025年3月26日から29日まで、日本化学会第105春季年会が関西大学千里山キャンパスで開催されました。このたび理科教育研究室の中川教授が、「手作りウェルプレートを使用したマイクロスケール実験教材の開発・改良と普及活動」により、第42回化学教育有功賞を受賞しました。27日午後から同会場で表彰式が開催され、日本化学会会長の丸岡啓二先生より表彰盾が授与されました。翌日、28日の午後からは中川による受賞講演が行われ、60名近くの皆様が会場に足を運んでくださいました。

受賞講演に先立ち、手作りウェルプレートの容器の展開図(これを組み立てて容器を作製します)のサンプルを会場の皆様に配布しました。講演後、「プラごみの再利用というのはとても面白い発想です」、「これなら高校化学の授業で使えます」、「何といっても安いのが魅力です」、「実験室以外に普通教室でも使えるので便利です」など、お褒めの言葉を多くの皆様から頂戴しました。

手作りウェルプレートの容器の展開図に関しては、日本語版以外に英語版も用意しました。今後、日本国内で開催される学会の全国大会はもとより、International Conference on Chemistry Educationなどの国際会議でも、紹介する予定です。ペットボトルのキャップは直径3 cmのものが、日本をはじめ海外でも最も使用されています。海外では、予算の関係で実験器具を購入できず、理科の授業ではほとんど実験を実施しない(実施できない?)学校も多いと伺います。そのような学校でも、中川が考案した手作りウェルプレートを使用すれば、実験が可能です。是非、理科授業で導入して欲しいと思います。

受賞の詳細については日本化学学会が刊行している「化学と工業」の記事をご覧ください(Link

                                    (文責:中川徹夫)

(日本化学会から提供)

理科教育研究室 
教員情報:中川徹夫 教授Link 
研究紹介:マイクロスケール実験のメリットを追求(Link)