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【分子生態学研究室】教員の執筆した奈良県のヒメヒミズに関する論文が公開されました。
- 教育・研究
ヒメヒミズは、モグラの仲間の小型哺乳類で、日本の多くの地域でレッドリストに登録されています。主な生息域が高標高域であることから調査が難しく情報が不足しており、保全活動などはあまり進んでいません。
今回の論文では、奈良県の天川村で採取されたヒメヒミズについて、ミトコンドリアDNAの遺伝子型を決定し、国際的なデータベースに登録を行いました(Link)。こうした地域の生き物の生息記録や遺伝子型情報は、生物多様性保全に必要不可欠な情報であり、国や県のレッドリストの基礎情報などに活用されることを期待しています。分子生態学研究室では、今後もこうした地域の様々な生き物を記録する自然史的研究に取り組んでいく予定です。
【論文情報】
高木俊人, 髙野彩子, & 上野山菜月. (2025). 奈良県天川村におけるヒメヒミズの確認記録とそのミトコンドリアDNA ハプロタイプ. 紀伊半島の野生動物, 15, 1-5. (Link)
【分子生態学研究室】
教員情報:高木俊人 専任講師(Link)
研究紹介:野生生物のゲノム解析で社会課題を解決へ(Link)