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【授業の様子】生命環境データサイエンス基礎(テキストコミュニケーションの手法)
- 教育・研究
LINEやメールで、「どう返信すれば良いのだろう」「この文章はどんな意味なのだろう」と悩んだ経験はありませんか?
スマートフォンが当たり前になった今、私たちは毎日のようにテキストコミュニケーションを行っています。しかし、文字だけのやり取りは便利な反面、誤解やトラブルが起こりやすいという特徴もあります。
今回紹介する神戸女学院大学の生命環境学部で行われた「テキストコミュニケーションの手法」の講義では、メールやSNS、チャットなどを活用するうえで大切な考え方や実践的なテクニックについて全3回にわたって学びました。
第1回ではテキストコミュニケーションの特徴やメールやチャットの基本的な使い方について学びました。第2回ではメールやチャットでの返信の催促方法や絵文字の活用など社会に出てからも役立つ実践的な内容を学びました。第3回では解釈の違いから起こるトラブルや、相手に正確に伝えるための文章の書き方について学びました。
講師を務めてくださったのは、サイエンスライターとして活躍されているいわさきはるか先生です。先生は実際の仕事での経験談を交えながら講義を進めてくださり、学生からの質問やコメントにも明るく反応してくださいました。教室には笑いが起こる場面も多く、楽しみながら学べる授業でした。
相手を傷つけない催促のコツ
講義の中で特に印象的だったのは、返事が来ないときの催促方法です。メールやチャットを送ったものの、なかなか返信が来ず不安になった経験がある人は少なくないと思います。特にアルバイトや就職活動などでは、催促したいけれど失礼かもしれないと悩むこともあるかもしれません。講義では、そのような場面で相手を責めるのではなく、「メールの調子が悪く、届いているか心配でご連絡しました」「通知が届いていない可能性もあると聞いたので、念のため確認させていただきました」といった表現で聞く方法が紹介されました。返信が遅いことを指摘するのではなく、ツールの不具合を理由に確認することで、相手に余計なプレッシャーを与えずに連絡できるという考え方です。学生にとっても、すぐに実践できる内容だと感じました。
ビジネスシーンで絵文字は使っても良い?
講義では、ビジネスシーンにおける絵文字の使い方についても学びました。仕事の連絡で絵文字は使わないほうが良いというイメージを持っている人は多いかもしれません。しかし講義では、絵文字の使用について7割~8割は気にしていない調査結果が紹介され、絵文字の使用について否定的ではない人が多いことがわかりました。さらに、絵文字には気持ちを伝えやすくしたり、コミュニケーションを円滑にしたりする効果があることも学びました。もちろん、相手によって受け取り方が異なることや、文字化けなどのリスクもあります。そのため先生は、「相手が使ったら使う」という考え方を紹介してくださいました。使うか使わないかを一律に決めるのではなく、相手や状況に合わせて判断することの大切さを学ぶ機会となりました。
言葉の解釈の違いが生むすれ違い
講義中に特に盛り上がったのは、「大丈夫です」という言葉の解釈について考えた場面です。例として示されたのは、「明日お昼食べに行かない?」という誘いに対して、「大丈夫です」と返信されたケースについてです。この返事について、学生たちの意見は大きく分かれました。「参加できるという意味だと思う」という意見もあれば、「遠慮して断っているのではないか」という意見もありました。
普段何気なく使っている言葉でも、人によって受け取り方が異なることを実感した瞬間でした。対面であれば表情や声のトーンから相手の意図を推測できます。しかしテキストコミュニケーションでは、それらの情報が伝わりません。そのため、誤解を防ぐためには曖昧な表現を避け、具体的に伝えることが重要であると学びました。
テキストコミュニケーションで最も大切なこと
授業を通して繰り返し伝えられていたのは、「相手への思いやり」の大切さです。分かりやすい文章を書くこと、必要な情報を不足なく伝えること、相手が返信しやすい形で連絡すること。その一つ一つが、円滑なコミュニケーションにつながります。LINEやSNS、メールは私たちの生活に欠かせない存在です。この講義は、普段何気なく行っているやり取りを見直し、社会に出てからも役立つ実践的なスキルを学べる貴重な機会でした。高校生や保護者の皆さんにも、大学では専門知識だけでなく、将来の社会生活にも役立つ実践的な力を身につけられることを感じてもらえる講義だと思います。
※こちらのNEWS原稿は、本授業の中間課題として受講生に執筆していただきました。いわさき先生と担当教員で選定し、今年度は人間科学部 環境・バイオサイエンス学科の3年生が執筆したものが採用されました。
【ゲスト講師】
いわさきはるか先生(https://x.com/iwasakiHar458)